softbankのCMとMacのCMについて

ソフトバンクのあのCMには、明らかな不快感の鍵がある - 月がでたでた月がでた



「キミちゃん“にも”」という表現の話について。文章を読む限り「しょうがないからキミちゃん“にも”電話しとくか」というニュアンスがあるように取られたと予測。だとしたら、それはキミちゃんの携帯が違うからC女さんが嫌がっているだけの話であって、キミちゃんの非コミュ性どうこうとは一切関係ないのでは。



ただ、「このグループから離れてしまうと、自分の居所がなくなってしまう」的な脅迫感は、たしかにあると感じる。個人的にはそれを“非コミュ性”という枠を超えて語りたい。持論では、コミュニティ内では“くっつかれる人・くっつかないといけない人”の二種類がいる、と考えてるんだけども、それを明確に分ける方法が分からない。この辺、もうちょっと考えてみたい。“ホスト*1性の高い人・ゲスト性の高い人”……うーん、絶対何かありそうな気がするんだけども……なかなか分類および言語化が出来ない。



ちなみに、自分はsoftbankのCMにそれほど腹が立たなかった。ああいうことは、CMで煽らずとも普通のことだと思っていた節があったからかもしれない。自分の高校時代の話をすると、マンガとかネット上で流行っているオタネタなどで一緒に楽しんでいた友人達がいたんだけども、自分の好みの方向性が音楽の方向に、友人達の好みの方向性がカードゲームとギャルゲーに、それぞれ分かれていってしまい、自分だけが仲間内で孤立してしまった生活を2年間経験した。その間、話にも加われず傍目でずっとカードゲームを見続ける、ギャルゲーのディープな話についていけていない、音楽のことで学校内の他の人と楽しみを分かち合えない、そんな状況が続いた。その間、やりたくも無いカードゲームやギャルゲーに何度も手を出そうと思いつめた。結局それらに手を出すことは無かった。電気グルーヴ伊集院光のラジオの音源を詰め込んだiPodと、小松左京の『復活の日』が、自分の心を支え続けた。高校を卒業してからは退屈だった地元から脱出した。その友人達とはもう二度と会うことはないだろう。あの頃の苦痛が教えてくれたことは、まさしく『適応or脱出or鬱屈』そのものだった。さて、キミちゃんは『適応』『脱出』『鬱屈』のどれを選ぶのだろうか。もちろん、キミちゃんがどうするかなんて、誰も知るわけがない。




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# 2006年12月22日 soylent_green soylent_green 宣伝, softbank この調子でAppleのCMが不快な理由も解析してくれると


softbankのCMとはちょっとベクトルが違う気がする。softbankのは「softbankにしないと仲間はずれにされるよ」というCMだったんだけども、Macのは「Macは他のパソコン*2と違ってちゃんと趣味にも使えるフレンドリーなパソコンですよ」というCMだったと思う。普通に「Macってすごいんだぜ!」とアピールしているように感じた。別に「Macもってないと仲間はずれにされるよ」という意は込められてないように取れた。*3



個人的な話、MacのCMは不快に感じる。不快、というよりかはむしろ“呆れ”という感じ。「趣味に使える」って何年前の差別化戦略だろう。Windows用の年賀はがき作成ツールなんてプリインストールで普通に入ってる。あと、趣味でゲームをやろうとして、Macに対応していないゲームなんて腐るほどあるということも。ウィルスの話に関しては、自分はMacを使ってはいないので、Mac用のウィルスがそれなりにあるのかとか、Mac用のウィルス対策ソフトは安いのかとか、その辺の事情ははっきり分からないのであまり言及しないでおく。ウィルス対策用ソフトの維持費が掛からない、という話であるならば、それはMacの売りのひとつになる。はず。教えてMacユーザーさん。

*1:おもてなしする人の方

*2:Windowsなんだろうけども

*3:ファイル形式の互換性とかもよく知らないので、その辺加味したら事情は一変する