『やりこみ』という遊び方

「やりこみ」のゲーム史――「Rule-Breaking」から動物化へ - ニート☆ポップ教NEO

音ゲーにおいて特徴的なのは一言で言えば「プレイヤーとゲームの関係性が逆転している」ことだ。RPGにおいてレアアイテムを見つけるためにゲームの世界を右往左往したり、挌ゲーで攻略本に書いてある複雑なコマンド入力によるコンボを会得するために鍛錬をして、ゲームをプレイするというかゲームにプレイされてきたような熱心なプレイヤーは、音ゲーに至って、目の前のゲーム画面に支持されたボタンをリズムに合わせてせわしなく押していくようなゲームに対して完全に受動的なユーザーを生み出した。

2007-02-20

なんだろう、ここらへんを突き詰めていくと「レバーとボタン」+「映像と音楽」という話になるような気がするのよな。パチスロとか含めて。んで、そしてそれとは一線を画するのが格闘やFPSの対人要素、といったような。「パターン作成」の有無とかになってくるんかな。STGはもとより音ゲーだとランダム譜面で当たりを引いてスコア出すとかあったりするし。ここらへんはまだよくわからん。

これはmassunnkさんが音ゲーを知らな過ぎるかもしれないという疑問が浮かび上がります。まず、音ゲーにおいてランダムプレイ(タイミングは一緒でも落ちてくるオブジェクトの位置がバラバラになるオプションを設定して遊ぶ遊び方)が盛んであるということ。そして、それと同じくして、目隠しや、変形オブジェクト、果ては振り向きながらのプレイなど、制限を自主的に創作して遊んでいるという事実があること。この事情を抜きにして『ボタンをタイミングよく押すだけだからやりこみ要素は陳腐化している』なんて言われても非常に腑に落ちない限りです。


massunnkさんがどれほど音ゲーの世界に触れているかどうか全く不明だけども、少なくとも、やりこみというものは、自主的に創作することが可能なものであるということを理解してもらいたいとか何とかって話です。っていうかぶっちゃけ『やりこみ』っていうのは『遊び方』と変わらんって思ってますけども、それは解釈の拡大のしすぎですか? 自分としては、ゲーム内の設定を過剰な妄想で創作する《同人活動》なんていうのも『やりこみ』のひとつだと思うんですよ。亜種変種ではありますが。


(あと、setofuumiさんのブックマークコメントから抜粋すれば『空間を移動』できるからなんだってはなしですよ。うちらは『指を動かす空間』をいかにどうするかによってスコアを稼いでいるわけですから、STGで自機が何ミリ動いているとか、その辺と考え方は変わらないはずです。音ゲーマーも、動きのお勉強には必死です。対人要素だって、(ビートマニアにはありませんが)対人戦モードはちゃんと付いてます。一番盛んなのはポップンミュージックです。相手の譜面を見えにくくしたりして遊べます。攻撃を打つタイミングとか、戦略面でのやりこみもちゃんとあります!(ちょっと書き方がおかしくなってきたので、無理矢理筆を置きたいと思います……;))