パクリと原典未認知問題について

それでも君はまだパクリを探すのかい? - は(て)な柄
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# 2006年06月20日 nyaaano nyaaano art 刷り込みによる原典未認知問題が……?な!なんですかそれ?よかったらその辺ダイアリーで詳しく書いていただけませんか?物凄い勉強になりそうな気が・・・。すいません。。
# 2006年06月19日 junkMA junkMA パクリ 『要はパクリなんて作り手本人の問題でしかないよ!作り手である以上はパクッた自分が人として一切向上できないだけ。』概ね同意だけども、刷り込みによる原典未認知問題が……うーん。作品と対価と……うーん。

はてブコメントに書いた『刷り込みによる原典未認知問題』というのは、あからさまなパクリであるのに、原典を知らないがゆえにそれが原典として扱われる(つまりパクリ元に成り代わっている)、という問題です。単刀直入に言いますと、それは原典創作者に対して、創作物の結果(価値)をきちんと還元することが出来なくなるのでは……ということを懸念しています。

素晴らしい作品は既にその創造性に守られています。
(中略)
要はパクリなんて作り手本人の問題でしかないよ!作り手である以上はパクッた自分が人として一切向上できないだけ。そういうことだからして、むきになってパクリを探して、ネット上で晒して喜んでる奴らより、こんな世知辛い世の中に埋もれてしまいそうなオリジナルな物を見つけ出す人の方が数倍凄いよ!ってことです。

ここで書かれていました“創造性”とは、いったい何を指すものでしょうか? 少なくとも“有名になったパクリ創作物に対して、無名のままである原典創作物(パクリ元)”の存在を何らかの力で明るみに出す力ではないと思います。創造性、独創性、創作物としての価値……これらは創作者とは別の、創作物を受け取る側が、それ以外の第三者に対してアピールすることから発生する力じゃないのかな、と考えたわけです。創作物とは、創作者が、創作者以外の存在にアピールして初めて“創作物”なのではないのでしょうか……? もし、そうであるとするならば、パクった人が成長できないだけ、という問題ではすまないはずです。このままでは、パクられた人すらも成長できない、創作物を創作した結果(価値)がきちんと創作者に対して還元されない、という問題もはらんでいるのではないのでしょうか……?

id:nyaaanoさんの記事では、パクリは個人的な感覚から生まれる、と主張されてます(そんな風に読み取りました)。しかし、それをパクリかどうか認定するのも個人的な感覚の問題であったりもします。まずは提示をしてみる。そして、パクリ元との関連性を調べる。それが、サンプリングコラージュ的なものだったりして気にかかるとするならば、いち個人として否定すればいいと思います。そして、パクリ元、すなわち原典的と思われる創作物(と創作者)の価値を、世の中に対して強く主張すれば、原典創作者に対して創作をした結果(価値)を少しでも還元できるのではないのでしょうか……。